奥能登で学ぶ若者たちに支援の輪が広がっています。全国の経済同友会でつくるプロジェクトチームが、地震で被災した学校現場に実習用の機材などを贈りました。
先生「ヒビ入ってるの見えます?これが(新しいオーブンで)焼き時間が15分違うんですよ」
真新しいオーブンに、冷蔵庫。そして農業用のトラクター。石川県能登町の能登高校に贈られたのは、104点、総額3265万円相当の実習用機材です。

全国に44ある経済同友会の「IPPOIPPO(いっぽいっぽ)NIPPON(にっぽん)プロジェクト」は、能登半島地震で被災した学校現場を支援しようと、2024年9月にスタートしました。
水産業や農業を専門的に学べる能登高校の柳田校舎は、地震による土砂崩れで今も校門へと続く坂道が通行止めとなっていますが、生徒の学びを維持するため教職員が一丸となって2024年10月から実習を再開。
20日は、プロジェクトメンバーの代表らが実習の様子などを視察しました。
関西経済同友会・永井靖二代表幹事「創造的復興には地域経済の復興が大事である。そのために専門学校にフォーカスした支援が大切。トラクターの運転とかケーキ作ってるみなさんが本当に楽しそうな姿を見て、我々の支援がいきているのだと感じた」
このプロジェクトは2026年4月まで行われ、今後は半年ごとにおよそ3000万円を全国の企業や団体から募り、能登の教育活動の支援に充てていきたいとしています。