住民も職員も疲弊…支援に入れない被災地
一方、9月の能登豪雨の発生直後は、現場によっては「支援に来られても、話すことはできない」と支援を受け入れる状態にない状況だったと話します。

池田さん「しばらく支援を待ってほしいという地区がありました。話を聞くと『今はそっとしておいてほしい』というような、メンタル的には黄色信号から赤信号に近いような状況だったのが一番印象的でした。衝撃的なことがあり過ぎたので、そっとしておいてほしいという心情ですね。1月から頑張って、徐々に仮設住宅も出来て、ちょっと先が見え始めたかなという時に甚大な被害を受けた心の傷は想像を絶します。そういう地域では、職員さんも、ものすごく疲弊されている」

池田さんらは、地域の保健師やメンタルサポートをする人との連携を強化しながら見守る体制を整えましたが、1週間という活動期間の短さに十分な支援ができたのか自問自答しています。