災害医療を行うDPAT…DMATとの違いは

DPATは、東日本大震災を機に被災者の心のケアが重要視され2013年、国が各都道府県と政令市に整備を求めました。被災地で救急治療を行う、DMAT(ディーマット・災害派遣医療チーム)とは異なり、被災者の声に耳を傾けながら精神的なケアを担います。

普段は看護師として勤務する池田さん

池田さん「特に我々が一番怖いのが、被災地でのうつ病や、パニックであったり、PTSD(心的外傷後ストレス障害)とかを発症する方だけでなく、もともと精神疾患を抱えている方が災害によって悪化してしまうことです。その支援に入るのも大きな役割の一つだと思います」

元日の地震の直後、七尾市に向かった池田さんたちのチームは、避難所で興奮状態にある被災者のケアにあたったり、薬がなく不調をきたした被災者に薬を手配したりと緊急性が高い対応に追われました。なかには避難先で認知機能が低下して徘徊を始めた被災者の対応にあたることも。