京都駅候補の3か所 いずれも課題あり

記者
「国交省が示した案では、こちらの八条通の地下に東西案の京都駅が、そしてこちら側の地下に南北案の京都駅が計画されています」

小浜・京都ルートの「東西案」

京都駅南側の八条通地下に東西に駅を設置する「東西案」。京都の市街地を大きく迂回するルートになるため、最短距離となる「桂川案」と比べ、7キロも距離が長くなります。速達性が損なわれるほか工事期間も3つの案の中で最長の28年が見込まれています。

小浜・京都ルートの「南北案」

つづいて京都駅南側の南北に駅を設置する「南北案」です。京都駅の前後にクランク状の急カーブが2か所設けられることになり、「東西案」ほどではないものの距離が長くなります。また、建設予定地には民家などが立ち並んでいるためこの案で着工した場合は用地買収などの問題が懸念されています。すでに着工しているリニア中央新幹線では、名古屋駅の建設工事に伴い、駅前の地権者が多く、用地買収が難航しました。