能登半島地震では沿岸部の広い範囲に津波の被害が及びました。石川県能登町もその一つですが、小木(おぎ)中学校では、2011年の東日本大震災をきっかけに、生徒が中心となって地域住民に津波への備えを呼びかける活動を続けてきました。
そして今回、現実に起きた津波被害。これまでの取り組みはどのように活かされたのでしょうか?
中型イカ釣り船団の拠点でもある能登町小木は、湾が入り組んだリアス式海岸を形成する九十九湾(つくもわん)の奥に位置するのどかな港町です。
しかし、元日の能登半島地震では、小木から北東へおよそ4キロ離れた白丸地区を津波が襲いました。

小木も港のある中心部は津波の被害こそ免れたものの、ひとつ隣の湾には津波が押し寄せ、道路や建物に被害が出ました。