土地取引の指標となる公示地価。大阪と京都の商業地のキーワードは、“キタよりミナミ”です。

 毎年1月1日時点の地価を鑑定し、公表される「公示地価」。

 大阪・ミナミの戎橋のすぐそばにあるビルは、1平方メートルあたり2500万円で、ここ5年トップだったキタの地点からミナミが6年ぶりに首位を奪還しました。

 今回、大阪府内で最も地価の上昇率が高かった場所もミナミにある串カツ店が入るビル。元々はフグ料理店の「づぼらや」が入っていました。このビルの地価の上昇率は去年と比べて25%で、全国でも8番目の伸び率を記録しました。

 (串カツ店いっとくエリアマネージャー 日野顕正さん)「盛り上がりは上がってきていると思います。土日とか祝日と比べても(平日も)人通りはそこまで変わりはないので。大阪といえば梅田よりも個人的にも難波だと思う」

 一方、京都府内の商業地でみると、上昇率1位から3位はいずれもJR京都駅の“ミナミ”側。外資系ホテルが相次いで進出するなど、再開発が進んでいます。

 大阪と京都でみられる“キタよりミナミ”の傾向。共通するのは「外国人観光客」です。

 大阪府によりますと、去年、大阪を訪れた外国人は1760万人と過去最多で、オフィスよりも観光客を対象にした飲食店や物販店などの需要が高まっているといいます。

 (フィリピンからの観光客)「買い物できる店のほとんどが道頓堀にあって、食べ物もおいしい」

 また京都では、京都駅の北側より南側の方が割安感があるとして、引き合いが過熱しているということで、インバウンドに支えられる地価の上昇傾向は、しばらく続きそうです。