イランが事実上、封鎖している石油輸送の要衝ホルムズ海峡への艦船派遣をめぐり、アメリカのトランプ大統領は日本と韓国、ドイツの対応に不満を示しました。日米首脳会談を控えるなか、日本は対応を迫られています。
アメリカ トランプ大統領
「彼らにホルムズ海峡の安全確保に協力してほしい」
16日、石油タンカーの安全な航行をめぐり、このように訴えたトランプ大統領。ホルムズ海峡経由の石油輸入について「日本は95%、中国は90%、多くのヨーロッパ諸国もかなりの割合だ」として、「喜んで協力すべきだ」と主張しました。
また、ホルムズ海峡に艦船を派遣することへの各国の反応については、「非常に熱心な国もあれば、そうでない国もある」と述べました。
その後。
アメリカ トランプ大統領
「日本、韓国には4万5000、ドイツには4万5000~5万の米兵が駐留している」
日本、韓国、ドイツの国名を挙げ、アメリカ軍の兵士が「これらの国々を守っている」と指摘。その上で艦船派遣をめぐり、これらの国々が「『我々が参加しない選択肢はあるのか』と尋ねてくる」と不満を示しました。
船舶の護衛のための、日本の貢献の仕方が問われるなか、ドイツはこのように表明しました。
ドイツ ピストリウス国防相
「外交的にホルムズ海峡での安全な航行を確保する用意はあるが、軍事的な関与はしない」
EU=ヨーロッパ連合の外相会合でも艦船の派遣が検討されましたが、慎重な意見が相次ぎ、見送られたということです。
一方、イランへの攻撃をめぐってトランプ大統領は。
アメリカ トランプ大統領
「ホルムズ海峡で商船の脅威となるイランの能力を徹底的に破壊しており、30隻以上の機雷敷設艦を撃沈した」
ホルムズ海峡に機雷が敷設されたかについては「不明」だとし、そうした危険性を排除するために「沿岸部を激しく攻撃している」と話しました。
こうしたなか、外交日程にも影響が出ています。トランプ大統領は31日から中国を訪問し、北京で習近平国家主席と首脳会談する予定でしたが…
アメリカ トランプ大統領
「イランとの戦闘のため、ワシントンに残りたいと思っている。ここにいなければならないと感じたので、訪中の1か月ほどの延期を要請した」
トランプ氏は、船舶護衛に対する協力を訪中の条件とするような発言をしたとも報じられていましたが、「特別な駆け引きなどはない」とし、中国とは「とても良い関係を保っている」と強調しています。
アメリカの要請に対し中国はどのような対応をとるか、中国外務省の報道官はさきほど会見を行いましたが、明言は避けました。
中国外務省 林剣 報道官
「中国とアメリカはトランプ大統領の訪中時期などについて意思疎通を保っている。現在、提供できる更なる情報はない」
19日には日米首脳会談を控えるなか、トランプ氏の訴えに日本はどう対応していくのでしょうか。
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