事件なのか、それとも事故なのか。埼玉県の小児医療センターで抗がん剤注射を受けた白血病の患者3人が神経症状を発症し、1人が死亡した問題。病院側は、別の患者2人にも神経症状が出ていたことを明らかにしました。
埼玉県立小児医療センターの会見
「下半身の麻痺で歩行に問題がある」
埼玉県立小児医療センターで抗がん剤治療を受けた白血病の患者3人が神経症状を発症し、1人が死亡した問題。さきほど病院が会見を開き、同じ治療を受けた別の患者2人にも神経症状が出ていたことを明らかにしました。
事の始まりは、去年。急性リンパ性白血病の治療をしていた10歳未満の男児1人と10代の男性2人が、去年1月から10月の間に脊髄の近くにある髄腔に注射で抗がん剤を投与されました。その後、男児と3月に投与を受けた10代の男性が意識不明の重体に。10月に投与を受けた10代の男性は重篤な障害を引き起こし、先月、死亡しました。
患者3人から検出されたのは「ビンクリスチン」と呼ばれる抗がん剤。劇薬に指定されていて、髄腔への投与は禁止されています。
病院が設置した調査対策委員会は「ビンクリスチン」が重篤な神経症状を引き起こした可能性が高いとみていますが、なぜ検出されるはずのない薬液が患者から検出されたのかはわかっていません。
病院の利用者
「娘も抗がん剤を受けていたので、やっぱりすごく不安。(病院側に相談したら)『ものすごく神経質に今まで以上にみんなと連携取りながら頑張ってます』と話していた」
「うちの子も2回ほどこちらに短期間入院したが、きちんと名前を確認して点滴を打ったりしていたので信じられないという一言です」
下半身の麻痺が出ている患者2人からは「ビンクリスチン」は検出されなかったということです。
埼玉県立小児医療センターの会見
「(Q.患者2人の神経症状の原因は)正直に申し上げてわかりません」
病院は事件と事故の両方の可能性を視野に、引き続き原因究明を行うとしています。
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