「陸の孤島」工事を支えたのは地元の主婦
(元JAXA職員 中部博雄さん)「こんもりした山もあった。糸川先生が削れば発射場になると独断で決めた。ほんまかいなと思った」

かつて、交通の難所で、「陸の孤島」とまで言われることもあった内之浦。発射場をつくるには、山を削る大規模な工事が必要でした。

この工事を支えたのが、地元の主婦でつくる「婦人会」でした。作業員への差し入れだけでなく、スコップを手に工事にも参加しました。
(婦人会 長倉朝子さん・78)「こげなところにできるのかと。2人1組になって石や泥、砂をのせてまず道を作った」

難工事を経て、1963年に完成。町中が歓喜に沸きました。