打ち上げが失敗…苦しい時期を支えた婦人会

しかし、道のりは平坦ではありませんでした。日本初の人工衛星の打ち上げが失敗。待っていたのは、世間からバッシングでした。

(元JAXA職員 中部博雄さん)「『税金泥棒』『なにをやっているんだ』切羽詰まった雰囲気があった」
苦しい時期を支えたのも、婦人会でした。打ち上げのたびに千羽鶴を折り神社へお参りに行くなど、成功を祈り続けました。

(元JAXA職員 中部博雄さん)「弁当とかラーメンを作ってくれた。我が家に帰った気分でひとときを過ごせた。心の支え」

最初の失敗から、4年。5度目の挑戦で、打ち上げに成功。日本初の人工衛星は、支えてくれた地元への感謝を込め、「おおすみ」と名づけられました。
(婦人会 長倉朝子さん・78)「打ち上がったときは感激で、喜んで日の丸の旗を振った」
