通帳やキャッシュカードを忘れてしまっても顔と手のひらをかざす認証で金融取引が可能に!そんな業界初の認証サービスを高知信用金庫が9月から運用することを発表しました。

高知信用金庫が新たに開発したのは「かおとてIDサービス」です。このシステムは事前に窓口で顔パターンと手のひらの静脈情報を登録しておけば、通帳やキャッシュカードがなくても口座の特定と本人認証を行い、現金の預け入れや引き出しなどができます。災害時に通帳や印鑑などを紛失し預金が長期間引き出せなかったり、再発行手続きができなかったりといったケースがあることを知った高知信用金庫が、9年前からおよそ6億円をかけて富士通や沖電気工業などと共同で開発しました。災害時以外でも手ぶらで窓口やATMの取り引きが可能になるなど利便性を飛躍的に高める狙いがあります。

(高知信用金庫 山崎久留美 理事長)
「多くの地域のみなさまにご活用いただいて普段から地震の備えと、もう1つはふだんの取引が便利になるということで、結構使いやすいシステムになったと思うのでぜひご活用いただいたらうれしいと思っている」

「かおとてIDサービス」の対象は高知信用金庫の普通口座を持ち、一定の条件を満たした個人の顧客で、9月7日から県内の全27店舗と全てのATMで一斉に運用を開始する予定です。