「刺激的な出会い、試してみませんか?」などという嘘の話で、高知県内に住む工業作業員の60代男性が、約39万円をだまし取られたことがわかりました。

高知県警によりますと、7月28日、男性のスマートフォンに「癒しのパートナー探しませんか?」というメッセージが届きました。

男性は届いたメッセージからコミュニケーションアプリを登録し、同アプリ内で「環奈」という女性と繋がりました。その「環奈」から「刺激的な出会い、試してみませんか?」などと話があり、男性はデートクラブサイトに入会。電子決済アプリから手付金として6000円を支払いました。

その後、相手から女性の写真が複数枚送られ、選んだ女性とアプリ内でやり取りができるようになりました。その後、男性は「環奈」から「第1回目の活動はすでに完了していますが、あと2回の活動が残っています」「全て完了後、女性とお会いすることができます」などと言われ、5回にわたり、電子決済アプリやATMで合計38万5000円を支払いました。その後、女性に会うことがないまま、支払い関係の請求の連絡が来たため、不審に思った男性が警察に相談し、事件が発覚しました。

高知県警は「心当たりのない業者からのメールやDMは開封せず、著しく高額などの理由を設け、複数回にわたり金銭を要求する業者は詐欺を疑ってほしい」と注意を呼び掛けています。

高知県内での今年の特殊詐欺の件数は64件で、被害額は3億4000万円にのぼっています。(前年同期:29件、被害額は約1億9000万円)