新型コロナウイルスのワクチン接種について、高知市は高齢女性2人に対し、接種ミスがあったと発表しました。2人の健康状態に問題はないということです。
高知市によりますと6月7日、高知市内の高齢者施設で、入所する高齢女性が巡回接種で訪れていた医師から通算6回目となるオミクロン株対応2価ワクチンの接種を受けました。女性はその2週間後の6月21日にも同じワクチンの接種を受けたということです。
22日、巡回接種を行った医療機関から予診票の数と使用済みの注射器の本数に違いがあり、調べた結果、誤って女性にワクチンを2度接種したことが判明しました。
高知市は、高齢者施設の担当者が当日、接種を受ける人を確認できていなかった、医師が予診の際に女性の接種履歴を確認できていなかったことが原因としています。
オミクロン株対応2価ワクチンは3回目以降から接種することができ、次の接種まで3か月以上の間隔を空ける必要があります。さらに高知市は5月8日から8月31日までオミクロン株対応2価ワクチンの接種を1人1回のみ可能としていました。また、6月26日には高知市内の介護施設で巡回接種の際、高齢女性に1回目の接種が認められていないオミクロン株対応2価ワクチンを誤って打ったことも報告されました。
高知市は施設の担当者が女性の接種回数を医療機関に伝えていなかった。医師が予診の際に女性の接種履歴を確認できていなかったことが原因としています。
2人の健康状態に問題はありませんが、高知市は経緯を説明した上で、1週間程度の健康観察を行っています。再発防止策として高知市は、巡回接種を予定している施設と医療機関に、接種を受ける人や履歴などの確認を徹底するよう注意喚起しました。