高松地方気象台は29日、四国地方が梅雨入りしたとみられると発表しました。

29日の四国地方は、前線の影響で、曇りや雨の天気となりました。向こう1週間も、曇りや雨の日が多い見込みです。このため高松地方気象台は29日、四国地方が梅雨入りしたと見られると発表しました。

平年より7日早い梅雨入りです。なお、梅雨明けは平年が7月17日ごろで、去年の梅雨明けは7月22日ごろでした。

スタジオには東とわ気象予報士です。早めの梅雨入りになりましたね。

▼東とわ気象予報士
5月29日、梅雨入りとなりました。平年は6月5日ごろですので7日早い。去年と比べると13日早い梅雨入りです。

ここからしばらく雨が続くということでしょうか?

▼東とわ気象予報士
梅雨ということで一か月ほど曇や雨が続くはずなんですが、今のところそうはならない予報です。16日間予報を見てみると確かにこの先一週間は傘マークが並んでいますが、来週以降、傘マークがあまりなく、晴れマークもあります。

▼東とわ気象予報士
ではなぜきょうが梅雨入りとなったのか?鍵を握るのは南の方にある台風2号です。台風は暖かく湿った空気のかたまりです。四国には梅雨前線を伴う帯状の雲がありますので、そこに向かって台風が暖かく湿った空気を持ってきてしまいます。そのため前線が刺激されて雨が強くなるおそれがあります。

▼東とわ気象予報士
実際にこのあとの雨と風の動きを見ていきましょう。

▼東とわ気象予報士
すでに前線がかかっていて、一旦南下するんですが、台風が近づくにつれて雨が強くなります。この台風2号は前線を刺激して発達した雨雲が発生する、このことに警戒してね、という意味でこのタイミングでの早い梅雨入りになったのではないか。

▼東とわ気象予報士
このあと台風が一旦抜けますが、台風に伴って全国的に雨の降り方が強くなり、警報級の大雨となるところもありそうです。