3月25日に開幕する高知県中学校選抜野球大会に出場する注目チームを紹介しています。今回は幡多(はた)地区です。11年ぶりに単独チームで挑む宿毛中学校です。

宿毛中学校野球部。チームは2年生4人、1年生6人の合わせて10人で、大会には11年ぶりに単独チームで出場します。このうち中学校に入ってから野球を始めた生徒が4人、ソフトボール経験者が1人です。このため、練習は“投げる”“打つ”“捕る”という基本的な動作が中心です。沼瀬直哉(ぬませ・なおや)監督は選手たちの能力レベルが揃うくらいになればと考えています。

(沼瀬直哉 監督)
「チームの雰囲気はすごく元気があって、明るく野球を楽しんでると思います。野球は9人で行うスポーツですので1人1人役割があって、それがつながった時の楽しさとか達成感、また失敗した時の悔しさなどを味わってもらって、また社会に出た時にそれを生かしていってほしいなと思っています」

日々の練習の献立は部員たちの自主性に任せているといい、キャプテンや経験のある部員がリードし、声を掛け合いながら体を鍛えます。この日は、グラウンドで他の運動部の練習が無かったため、監督がノックを行い、守備や送球を確認しました。

エースピッチャーは右投げの岡田仁(おかだ・じん)選手。球速は120キロほどですがバッターの手元で球が伸びるため、詰まらせて打ち取る投球が持ち味だといいます。また、コーナーを攻めるブレーキの利いたカーブも武器です。

(岡田仁 選手)
「打たれても気にせずに投げられるところが自分ではいいかなと思っています。自分が長く投げられるようなピッチングをしたいです。カーブを使って抑えていけたらなと思います」

控えのピッチャーはファーストを守る左投げの谷梗汰(たに・きょうた)選手。

チームを引っ張るキャプテンは濵田泰成(はまだ・たいせい)選手で、ショートを守り守備の要です。

試合でのチーム打率は高くありませんが、足を絡めてチャンスを広げ、スクイズやエンドランで得点を目指します。加えて勝負強い打撃ができるようバッティング練習にも力を入れています。

(濵田泰成 選手)
「チームとしては4人が初心者なんですけど、中学校から始めてるんですけど、いっぱい練習して上達してるので自信は結構あります。日ごろの練習から意識してやっている試合中の声がけなどをしっかりやっていきながら優勝目指していきたいと思います」

初戦の相手は去年の大会で優勝している高知市の「城北中学校」。全員野球で挑みます。

「絶対、勝つぞ~、オー!」