戦争によって命が奪われた「ヒョウのハチ」。戦争の悲惨さや平和の尊さを後世に伝えようとハチを題材にした本が高知県内の小学校に届けられます。
「ヒョウのハチ」は生まれて間もなかった1941年に、中国に出兵していた高知市出身の成岡正久さんに保護されましたが、戦争の状況が悪化したことで人間の都合によりその命が奪われました。17日、県教育委員会の今城純子教育長を訪れたのは「ハチの像を建てる会」のメンバーです。

子どもたちに戦争の悲惨さや平和の尊さを伝えようと成岡さんとハチを題材にした本を贈呈しました。

今城教育長は「戦後80年となり子どもたちに二度と戦争を繰り返してはならないことを感じ取ってほしい」と話していました。

(ハチの像を立てる会 田村千賀 会長)
「戦時下の大変な時期に命を愛する気持ち、命にこたえる気持ち、そういう愛が人をつないでいく。時空を超えることを一番感じてほしい」

団体によりますと本は11月上旬までに県内全ての小学校(175校)に1冊ずつ届けられるということです。