高知県安芸市で、ポン酢などに使われる早摘みユズの果汁を搾る作業が始まっています。この時期のユズは香りが高く、さまざまな方法で楽しめるということです。

青から黄色へと少しずつ色づき始めているのは、高知を代表する柑橘=ユズ。安芸市にある小松正博さんの畑では、今週から早摘みユズの収穫が始まっています。
JA高知県安芸地区では、小松さんを含め約900人の生産者がユズを栽培していて、2025年は平年並みの5000トンほどの出荷を計画しています。JA高知県安芸地区でのユズの生産量は日本一を誇るということです。

(ユズ生産者 小松正博さん)
「いつものことですが、夏、大変暑くて苦労しましたが、出来は上々だと思います。今のユズは香りが一番高い。いろいろな方法で楽しんでもらえれば」

(リポート 尾崎大晟 アナウンサー)
「収穫されたユズはこちらの加工場に運ばれてきます。これから搾汁が行われます」

JA高知県の加工場には、安芸市だけでなく芸西村や室戸市からもユズが届きます。この時期に収穫されるユズはほとんどが加工用で、絞られた果汁はポン酢やジュースなどの原料になるほか、皮は香料やオイルとして加工されるということです。特別にしぼりたての果汁を味見させてもらいました。

(リポート 尾崎大晟 アナウンサー)
「酸っぱい!けど美味しい。香りとゆずの味がしっかり感じられます。食欲が高まる香りですね」

(JA高知県 安芸ユズ加工場 竹内光徳 工場長)
「ここ数日、気温も下がってきて、色づきが始まって受け込み量も増えている。大きいサイズのユズがそろっていて、搾汁も順調に進んでいる。一番の特色である香りを楽しんでもらえれば」

さらに気温が下がり始めてユズの色づきが強まり始めると、青果用のユズの収穫・出荷も増えていくということです。