この土日、高知市中心部に大勢のコスプレイヤーが集まりました。3年前の初開催から年々賑わいを増している「こいアニ」。主催者はこの盛り上がりをさらに大きくすることを目指しています。
高知市・東洋電化中央公園などで開かれた「よさこいアニメフェスティバル」略して「こいアニ」。アニメやゲームなどのキャラクターに扮したコスプレイヤーたちと撮影・交流が楽しめるイベントで、2日間でおよそ5000人が訪れたということです。
(『進撃の巨人』のコスプレ)
「共通の作品や好きな作品だと、話も盛り上がって『この人ちょっと話しかけてみようかな』っていうきっかけにもなるので。それが一番いいのかなと思います」
こちらの男性は『鬼滅の刃』に登場する「鬼舞辻無惨」のコスプレ。衣装の材料はほぼ100円ショップで揃えました!
(香川から参加)
「100円のバンダナで作ったものと100円ショップのボタンですね。あまりこういうイベントはなかったと思うので、非常に地域の活性化になるんじゃないかなと思います」
今回県内外から詰めかけたコスプレイヤーの参加者はおよそ1400人、しかし3年前の第一回は200人ほどでした。大規模なコスプレイベントがなかった高知で一からイベントを作り上げるのには苦労したということです。
(イベントオーガナイザー みーぽけさん)
「高知県にコスプレイヤーがいない状態から始めないといけなかったので、そこが難しかったんですけど。県外のコスプレイヤーにも少しずつ遊びに来ていただいて、高知県でも今コスプレイヤーが多分すごく増えたと思います」
実行委員会にアニメについて全く知らないメンバーもいた中、始まったという「こいアニ」しかし、今では高知最大級のコスプレイベントまで成長し、四国規模でも注目を集めています。その注目度の高さを表しているのがこちらの迷彩服姿の人たち。自衛隊のコスプレでしょうか?
(自衛隊高知地方協力本部 市川繁幸 広報官)
「これがですね、実は本物でございます。コスプレじゃなくて本物の自衛官ですね」
自衛隊高知地方協力本部では広報を目的に前回から引き続き「こいアニ」に参加。会場では自衛隊車両の試乗体験も行われました。
(自衛隊高知地方協力本部 市川繁幸 広報官)
「歩いてるだけで『どちらのコスプレイヤーですか』と聞かれたり、ブースを構えていても皆さん『本当に自衛隊のブースなの』と言われたり、いい反応ですね」
アニメファンやコスプレファン以外にもPRの機会となったようです。そんな「こいアニ」が目指すのはさらなる「輪の広がり」です。
(イベントオーガナイザー みーぽけさん)
「これからは四国、中国地方、関西からでもコスプレイヤーがわざわざ高知に遊びに来てくれるようなイベントにしたいなと思ってます。コスプレイヤーはどうしても若い方が多いんですけど、親子で参加してますっていう方がどんどん増えてはきてるので。おじいちゃん、おばあちゃんとかお孫さんとかと一緒に楽しんでいただけるイベントになればと思ってます」
コスプレイベントが作る地域・世代を超えた交流。「こいアニ」というサブカルチャー発の新たなコンテンツが高知をさらに盛り上げて行くかもしれません。