尿もれなどの尿トラブルは、膀胱が正常に尿をためることができない状態のことです。

清水信貴医学博士

その原因について、高知大学医学部附属病院骨盤機能センター(准教授・副センター長)清水信貴医学博士に聞くと…。

「体内の骨盤の底にある筋肉・骨盤底筋(骨盤の底を支えるハンモック状の筋肉群)の働きが弱くなると、尿もれや頻尿、便もれ、膀胱や子宮などの臓器が下がってくる臓器脱などが起こる」といいます。

日本排尿機能学会が2023年に行った調査によりますと、20代以上は77.9%、40代以上は82.5%の人が尿もれや頻尿などの蓄尿障害や排せつ障害などの症状を有していることが分かっています。

加齢だけでなく出産を機に骨盤底筋が衰えることがあり、症状が悪化する人もいて、高知大学医学部附属病院・骨盤機能センターの患者の中には、1日1リットル以上も尿漏れに悩んでいる人もいるそうです。