ある電子部品製造会社が登録した、ふるさと納税の返礼品についてです。創業以来の技術と、プロの熱意がこもった一品、果たしてどのような返礼品なんでしょうか。

地元の旬な食材などが、寄付の返礼品としてもらえる”ふるさと納税”。高知県土佐市では返礼品として、豊かな海の幸や、柑橘類などが登録されていて、昨年度、全国各地からおよそ2億9400万円の納税額がありました。そんなふるさと納税にこの秋参入したのが、土佐市の電子部品の製造会社=土佐電子。

土佐市の電子部品の製造会社 土佐電子

返礼品として登録されたのは…

このギター!に、つながっている…
こちらの箱!これ、一体なんなんでしょう?


このギター!に、つながっているこちらの箱なんです。これ、一体なんなんでしょう?

(土佐電子 購買部 梅原達矢 主任)
「こちらは”エフェクター”ギター・ベースにつないで音色を変える機材です」

”ギターエフェクター”という音楽機材


”ギターエフェクター”という音楽機材です。ギターとアンプの間につないで使われるということですが、どのような効果があるのか、音の違いをお聞きください。

※音の違いは動画でお楽しみください


全く違う音色に!表現の幅を広げるのに一役買っている機材なのです。

土佐電子といえば、主に家電の部品や回路基板の組み立てなどを行う企業です。なぜ、経験のない音楽業界に飛び込んだのか?エフェクターを開発した梅原主任に聞きました。

(土佐電子 購買部 梅原達矢 主任)
「私が音楽が好きでロックを聴き自然にギターを弾くようになりました。結婚・就職を機にやめていたが2018年ごろ、再開しようと楽器を出したら音が鳴らず、エフェクターの裏ぶたを開けたら土佐電子で学んだことが詰まっていた。”直すより作る方がはやい”と思い作り始めました」

土佐電子 購買部 梅原達矢 主任


「直すより、つくる方がはやい!」そう思った梅原主任。会社の作業場で、自分用のエフェクターを製作し始めました。

自分用のエフェクターを作っていると…

すると・・・

(土佐電子 購買部 梅原達矢 主任)
「会社の開発部の方に見つかってしまい…(Q.見つかったとき怒られなかった)怒られなかったですね。むしろ、『おもしろそうなことしてるね』と。何やってるの?という説明から入りました」


こちらがその現場を目撃した開発部の浜口課長。

土佐電子 開発部 浜口和洋 課長


(土佐電子 開発部 浜口和洋 課長)
「この部屋で加工機をつかってケースを加工していて、何してんだろなっていう。『エフェクターつくってる』と聞いて、それだったらもっと良いやり方があるよと」

浜口課長が制作現場を目撃!

こうして、土佐電子・ギターエフェクター開発チームが発足しました。

土佐電子・ギターエフェクター開発チームが発足