高知市の土佐神社で、明治初期の土蔵の調査が行われ、4000点を超える貴重な資料が発見されました。
調査は2014年から9年間、土佐神社と高知城歴史博物館、高知大学の学生ら200人以上が関わって行われました。発見されたのは、戦国時代から昭和にかけての資料およそ4400点で、明治政府が土佐神社を国として管理していたことが確認できる資料や、規模が縮小されていたしなね祭を幕末の絵師=河田小龍(かわだ・しょうりょう)らの請願によって再興させたとされる資料が発見されました。

これらの多くが市民から納められたもので、高知城歴史博物館は、当時の人たちは、歴史的な資料を神社に納める慣習があったと分析しています。
(高知城歴史博物館 渡部淳 館長)
「神社は今でもみんながしなね様に行くように地域の人たちのよりどころですから、手柄を神様に報告するとか、子どもがどうなったとか何かというと神社に報告をしていく、そのときに文書や物を納めていたと考えられる」

高知城歴史博物館は、ほかの神社でも調査を行い、高知の歴史研究を豊かにしていきたいとしています。