「マダニ」が媒介する感染症に、高知県内の80代の女性が感染していたことが分かりました。高知県内では2025年初めての確認で、屋外での活動が増えるこれからのシーズン、注意が必要です。

高知県によりますとマダニが媒介する重症熱性血小板減少症候群(SFTS)ウイルスに感染していたのは、須崎福祉保健所管内に住む80代の女性です。

女性は2025年4月上旬、発熱により医療機関を受診。この際、SFTSウイルスへの感染が疑われたため、高知県衛生環境研究所で検査を行い、感染が確認されました。高知県内での感染確認は、2025年は初めてで、全国では3例目です。

SFTSウイルスは、主にマダニに咬まれることによって感染しますが、今回、女性の体に咬まれた跡がないことから、感染経路はわかっていません。女性は入院していますが、快方に向かっているということです。

■感染予防方法
SFTSウイルスは主にマダニに咬まれることで感染するため咬まれないことが重要。

■屋外での活動で気をつけること
農作業や庭仕事、レジャーなど屋外で活動する際には次のことに注意
・長袖、長ズボンなどを着て、肌の露出を避けて裾を入れ込んでダニの付着を防ぐ
・肌が出る部分には防虫スプレーを吹きかける(説明書に従って使用してください)
・作業の後は体や服をはたき、ダニに咬まれていないか確認
・帰宅後はすぐに入浴して体をよく洗う服もすぐに洗濯する

■動物からの感染にも注意
・動物を飼っている場合、過剰な触れ合いは避ける(口移しでエサを与えるなど)
・動物に触ったら必ず手を洗う
・野生動物との接触は避ける