子どもを中心に感染しやすいRSウイルス。その予防薬の接種について高知県須崎市が全国で初めて助成を出し、無料で受けられるようにすると発表しました。

厚生労働省によりますとRSウイルスは世界中に分布していてほとんどの子どもが2歳までに感染し、熱やせきといった風邪のような症状があらわれます。

特に生後6か月以内に感染すると肺炎などを引き起こし重症化する場合があります。この予防薬の接種は健常な子どもには保険適用外で高額な費用になることが課題となっていました。

こうしたことから須崎市は2日、県医師会などと会見を開きRSウイルスの予防薬の無料接種を6月から始めることを発表しました。自治体の助成を受けてRSウイルスの予防薬接種が受けられるのは全国で初めてです。

対象は須崎市民で保護者の同意のもと1歳未満の乳児が接種を受けられ、市内のもりはた小児科と須崎くろしお病院の2か所で対応するということです。

(須崎市 楠瀬耕作 市長)
「安心して子育てができるという観点に立って、このワクチン接種もそれに資するものであると思ってまして、女性の住みやすい街に近づけていける。なおかつ子どもの健康を保持できる、この両方が進展するんじゃないかなと」

須崎市はRSウイルス予防薬の無料接種についてホームページなどで周知する方針です。