21日、日中は、雲ひとつない青空が広がり、汗ばむ陽気となりました。この時期、気になるのが、サクラの開花です!高知城の標本木では、気象台の職員が観測に訪れました。
高知城三ノ丸にあるソメイヨシノの標本木。この木に5~6輪以上の花が確認されると、「サクラの開花」となります。午後2時、高知地方気象台の職員が今シーズン6回目となる観測に訪れ、開花状況やつぼみの様子をじっくりと見て回りますが。
(高知地方気象台 大野美樹さん)
「一輪も花は咲いていない状態だったので、高知でのサクラの開花は、本日はなしとなります」
気象台によりますと、2日前の観測に比べ全体的にピンク色のつぼみが増えていますが、“花柄(かへい)”と呼ばれる花と枝をつなぐ部分がまだ伸びておらず、開花はもう少し先になりそうだということです。

ただ今週末の高知市は、5月上旬~中旬並みの最高気温となることから、ぐっと成長が進む可能性もあるそうです。
(高知地方気象台 大野美樹さん)
「土日は24℃や25℃といった最高気温の予想が出ているので、つぼみは順調に開花に向かって進んでいくと見ています」
サクラの開花が待ち遠しい人の姿も。

(観光ガイド)
「(早く)見たいですよね、天守とサクラ。(サクラが咲いたら)、観光客のみなさんが来るでしょ?サクラがたくさん咲いてくれたら、楽しいですね」
高知の開花日は、ウェザーマップが「3月23日」、日本気象協会が「3月24日」と予想しています。
ここからは東気象予報士に伝えてもらいます。
■東杜和 気象予報士
高知の開花が3月23日の予想となっております。ということは、明後日というこですね。ですが、きょう(21日)はまだ1輪も咲いていないということでした。

私も実はきょう、標本木を見に行きました。高知城三の丸に行くまでの階段で汗をかくほど、きょうは暖かかったんですが、思った以上にサクラの開花は進んでいなかったなというような印象を受けました。
このサクラが開花するまではでどのような工程をたどるのかと言いますと、きょうがこの最初の段階ですね。

このあとピンク色のつぼみが白っぽく変化していきます。そして、枝と花を繋ぐ部分も伸びてくるんですよね。その後は花びらがわかるようになっていきます。こうなるともう開花は近いということになってくるんですが、ちょっとまだ先なのかなといったところではありますね。
そしてですね、今回は全国一番を争う県が多くあります。デッドヒートを繰り広げているわけなんですが、ライバル地点今どんな様子なのか。全国の予報士に聞きまして、写真を集めてもらいました。

高知、先ほど見ていただきましたがつぼみはピンク色になっています。東京、見ていきましょう。東京、まだ緑っぽいんですよね。長崎、こちらもつぼみがまだ小さくて、固そう。そして、ずっと1位予想だった宮崎、こちらもですね。高知ほどはつぼみがまだ大きくなっていないのではないかなというふうに思います。ということは1位になる可能性も十分あるかなと見ております。
ただですね、この土日に開花というのは高知は厳しいのかなというふうに思うんですが、『ここなら開花する』というところがあります。

宿毛ですね。市役所の方が独自に定めた標本木、なんときょうですね、2輪開花していたそうなんです。ですので、気温もぐっと高くなってくるあす(22日)にも、宿毛ではサクラの便りが届くかもしれません。