5日は二十四節気の一つ『啓蟄(けいちつ)』。冬ごもりしていた虫たちがはい出てくるころとされています。高知県三原村の公園では多彩な花が咲き春の装いを見せています。

三原村宮ノ川にある星ヶ丘公園には花の咲く木や草花が植えられていて地元の住民グループが手入れをしています。ハナアブが芯をつついている濃い桃色の花はカワヅザクラ。例年より開花は遅いということですが、たくさんのツボミが開花を控えていて、満開の時期には華やかな光景となりそうです。

道沿いでは春を告げる花と呼ばれるフクジュソウが、雨の名残の水滴を付け、風に揺れていました。さらに斜面には牧野富太郎博士が愛した花、バイカオウレンが、わずか1センチほどの可憐な白い花を咲かせています。そして、その近くでは赤紫色と白が楽しめるクリスマスローズの花も見られます。

あちこちに点在する鮮やかな黄色い花はリュウキンカといいます。漢字では“立”つ“金”の“花”と表記するこの花、日差しを浴びた花が、黄金色に輝いて見えたのでしょうか。

このほか紅白のウメの花も咲いていて、公園は春の装いへと移り変わっています。