将棋のタイトル戦で対局以外で話題になるのが「勝負メシ」。今回は高知市の旅館城西館が手がけました。藤井棋王は牛肉がたっぷり使われた「ビーフカレー」を。

増田八段は「土佐あかうしローストビーフ重」でパワーチャージです。増田八段の昼食には高知のローカルドリンク「リープル」も添えられていました。

「勝負メシ」の他にも対局中には午前と午後の2回おやつの時間があります。地元のお菓子や飲み物が用意されていて、藤井棋王は午前は「塩けんぴ」午後は「窯出しチーズケーキ」を。

増田八段は午前は「祝餅」を午後は「土佐文旦のクリームチーズタルト」などを選びました。

2人が選んだおやつが発表されると出店ブースは大賑わい!特に選ばれた店の関係者は大喜びです!

(コミベーカリー 古味健人さん)
「選ばれたらいいなとは思っていたんですが、まさか選んでいただけるとは思わず感激です。柔らかい食感が藤井棋王がこれまで食べたお菓子の中でも選んでいるポイントかなと研究を進めていた」

(久保田食品 宗石智安さん)
「選んでくれた時は本当に会社中、興奮していた!」

(祝餅を購入)
「あんこがいっぱい入っていて甘くておいしかった」

ちなみに島井女流二段によると藤井棋王が「塩けんぴ」のようなおやつを選ぶのは珍しいということです。

(島井咲緒里 女流二段)
「ちょっと意外ですね!音が出るものは今まで候補にないというか。将棋はかなり糖分がエネルギーになるので、味わっていただきつつエネルギー補給していただけれたらと思う」

一方、対局では、増田八段が優勢な場面もありましたが、それでも終盤にかけて藤井棋王が冷静に対応し、対局開始から10時間を超えた午後7時18分、127手で先勝。3連覇に向けて好スタートを切りました。

(小学生)
「2人がバチバチな勝負で見ていて面白かったです」

(将棋部 高校生)
「(すごい戦いで)正直自分にはさっぱり何を言っているのかわからなかったです」
「(藤井棋王は)もしかしたら負けるかもなと思っていたが、やっぱり終盤力に強いのですごいなと思った」

(広島から)
「(Q.高知に来てよかったですか?)本当にいい思い出ができて頑張ってきてよかったなって。対局も(藤井)先生が勝っていただいてよかったです」

高知での対局を終えた2人は…。

(増田康宏 八段)
「藤井棋王は知らない作戦をやることができて戦えたのは、かなり良い内容だったかなと思う。ちょっと最後で差を感じた部分があったので、そこは残念だったが第2局以降は改めて頑張りたい」

(藤井聡太 棋王)
「中盤戦で少し苦しくなってしまって、そのあたり課題を感じたところもあったので、それをしっかり振り返って次につなげていけたらと思う。(高知の方々に)温かく迎えていただいて気持ちよく、集中して対局することができましたし、こうして多くの方に見ていただいたことをとてもうれしく思う」

第2局は2月22日、石川県金沢市で行われます。