訃報です。俳優の西田敏行(にしだ・としゆき)さんが亡くなりました。76歳でした。西田さんは2003年に、「釣りバカ日誌」のロケで高知を訪れていて、主人公「ハマちゃん」のモデルとなった男性も、西田さんの死を悼みました。
俳優の西田敏行さんは、17日昼すぎ、東京都内の自宅で死亡しているのが見つかりました。76歳でした。発見された際、関係者から「ベッドで冷たくなっている」と通報があったということで、病死とみられています。西田さんは、多くの映画やドラマなどで活躍していて、2003年には、映画「釣りバカ日誌14」の高知ロケで、大勢の県民エキストラと共演していました。

(西田敏行さん)
「満々と水をたたえた豊かな海・太平洋があって、そこに柏島がありました。『なんと美しい島が点在していて、なんと美しい国なんだろう』と本当に思いました。小さなお子さんの、黄色い『ハマちゃん!』という声が聞こえると、どうしてもそちらの方を向いてしまって、撮影そっちのけになって、そっちのリアクションばかり考えていましたね。ちょっと撮影の進行が遅れたかもしれませんが、ともかく、ありがたい歓迎を受けました」
西田さんが演じた「釣りバカ日誌」の主人公「ハマちゃん」のモデルとなった高知在住の黒笹慈幾(くろささ・やすし)さんは、「最近は『元気がない』と思っていたが、訃報を受け、大変寂しく思う。西田さんは釣りが下手で、撮影では“演出”もあったが、1度だけ本当に釣れたことがある。その時の“素”で驚いた表情が映画で使われ、大変印象に残っている。『釣りバカ日誌』では、映画で『ハマちゃん』を、ドラマで『スーさん』を演じ、俳優としてすごい方だと思った。本当に残念に思う」とコメントしています。