高知医療センターは病院企業団議会を開き、2023年度の収益が初めて200億円を超えたことを明らかにしました。

高知医療センターを運営する高知県・高知市病院企業団は9日、臨時議会を開き、昨年度の収益や医療状況などを報告しました。企業団によりますと、昨年度の医業収益は、救急患者の積極的な受け入れや手術件数が増加したことから入院・外来ともに前年度を上回り、合わせて12億円増加。開院以来最高の202億円を超える決算となり、純損益で2億円の黒字を確保できる見込みだということです。

ところで高知医療センターでは2023年10月から2024年3月末までの間に、薬の多量摂取で救急搬送された患者に対し適切な処置を行うことができず、退院後、他の医療施設に入院し治療を受けた医療事故があったと発表しました。医療センターは今後、医師や薬剤師らと相談や情報共有を密に行い、改善に努めたいとしています。