2023年6月、大雨となった高知県黒潮町で、崩れた土砂に列車が乗り上げて脱線した事故について、国の運輸安全委員会が調査の経過をまとめた報告書を公表しました。

黒潮町の土佐くろしお鉄道中村線では、2023年6月、有井川駅と土佐白浜駅の間で、線路に崩れた土砂に列車が乗り上げ、脱線しました。事故当時乗客はおらず、けが人はいません。

提供:土佐くろしお鉄道

現地でも調査を行った国の運輸安全委員会は、事故からおよそ1年が経過するのを前に、これまでの調査の内容を報告。それによりますと、崩壊した土砂などが長さ約10mの範囲で流入していたこと、運転士が線路内の土砂に気づきブレーキをかけたのとほぼ同時に土砂に乗り上げ、約50m走行して停止したということです。

運輸安全委員会は脱線した経緯などさらなる事実確認や分析のほか、関係者からの意見聴取を行い、引き続き、事故原因の調査を進めるということです。