5月、愛媛県今治市内で「バリシップ2023」が開催されました。バリシップは、世界から造船関連の企業や海運会社などが一堂に集まり、最新技術などを紹介する西日本最大の国際海事展です。
※船の内部などは画像で掲載しています。

船を造る造船業、貨物を運ぶ海運業、そして船の部品などを造る舶用工業、これらをまとめて海事産業と呼びますが、今治市は、海事産業が日本トップクラスの実績を誇る「日本最大の海事都市」なんです。

では、どんなにスゴイのか。
まず造船業では、日本で最も多い14の造船所があり、ここで造られる船の量は国内シェアの18%と、国内最大の建造隻数を誇っているんです。

海運業には、国内で貨物を運ぶ内航海運と、海外へ運ぶ外航海運の2つがありますが、内航海運会社の数は約190社と日本一を誇っています。
また、外航海運については、日本の外航船のうち約30%にあたる1100隻を今治の会社などが所有しています。船を所有する人を「船主(せんしゅ)=オーナー」と言いますが、今治オーナーと呼ばれる外航船主は、北欧・香港・ギリシャのピレウスと並んで「世界の四大船主」と言われています。

さらに、船の部品を製造する舶用メーカーも今治市内に160社ほどあって、最先端の技術を駆使した機器は世界中の船に導入されています。