バス1台がやっとの道幅…どう進むのか!?

ここから先、全く見通しの効かない、カーブが連続する場所に入ります。運転手の橋本さんも“難所”と話します。

バス1台がやっとの道幅ですが、対向車です。

わずかな退避スペースを見つけ…、かわしました。お見事です。
さらに、バス同士のすれ違いが不可能な区間では、対向するバスがいないことを無線で確認しながら進みます。

この辺りの道幅は、白線の内側で約2.5メートル。バスの幅が2.3メートルなので、左右の余裕は、実に10センチ程度ということに。まさに「すご技」です。
「初代空港通り」を走ることおよそ20分。バスは無事、大通りに抜けました。
(記者)
「普通車でも走るのが難しい道路では?」
(橋本さん)
「そうですね。プライベートでは私は行かないですね(笑)」
橋本さんに、運転する上で心掛けていることを聞いてみました。
(運転手 橋本勝則さん)
「まずは広いところで待つ。それがもう基本。相手を待つという優しさがないと」
それは決して特別なことではなく、われわれ一般ドライバーにとっても大切な“思いやりの心”でした。

住宅が密集する狭い道路を、1日に26往復する伊予鉄バス三津・吉田線。1年間に約21万人が利用する路線です。
(利用者の女性)
「1週間に1回は必ず乗ります。今日はお買い物。安心して乗れます」
(利用者の児童)
「すごいなって思います。塾行くまでがうきうきする。どんどん景色が変わっていくのが楽しいです」
多くの人たちにとって、文字通り「身近な存在」の路線バスは、運転手のすご技と、利用する人たち、見守る人たちによって支えられながら、今日も走り続けます。








