帝国データバンク松山支店によりますと、愛媛県松山市に本社を置き、今年8月31日に事業停止した「カタオカ建設」と「カタオカ運送」の2社が10月16日、松山地裁から破産手続きの開始決定を受けたということです。
「カタオカ建設」は、1984(昭和59)年5月に設立された土木工事業者で、農道改良や汚水管敷設などを手がけ、2012年5月期には約7062万円の売上を計上していました。
しかし、2018年に発生した西日本豪雨の復旧需要が一巡したことで受注が減少し、2022年5月期の売上は約5591万円に、過去からの累損もあって債務超過に陥るなど、厳しい経営を余儀なくされていました。
一方「カタオカ運送」は、1981(昭和56)年創業、生コンや砂利など土木資材の運搬を手がけていましたが、受注が減少傾向となり業績が低迷、先行きの見通しが立たなくなり、「カタオカ建設」とともに事業継続を断念しました。
負債は、各社とも推定1億円で合計2億円です。