“激せま”道路をどんどん進む… そのスゴ技とは

運転手の橋本勝則(かつのり)さんです。バスに乗り17年。数少ない「指導運転士」の肩書きを持つベテランです。
今回特別に、橋本さんの案内で「三津・吉田線」を走るバスに乗せてもらいました。


使われている車両はこちら。装備もいろいろで、なんだか乗用車とは勝手が違いそうです。
いよいよ、狭い道を走り抜ける「すご技」拝見です。
街の中心部から三津港に向かうバスは、JR予讃線の踏み切りを通過。ここから先は、センターラインが無くなり、道幅は徐々に狭く。見通しも悪くなってきます。

信号待ちの停車もご覧の通り。車体の左側に、余裕はほとんどありません。

空港方面へ向けて松山環状線を超え、道路はどんどん狭くなります。この日、天気は下り坂。雨が降り出してきました。

立ち並ぶ家、外壁、電柱…。大きなバスの車内から眺めていると、すごい圧迫感ですが…
(運転手 橋本勝則さん)
「車の大きさは特に気にならないですね。大きすぎることもなく、特に小さいわけでもないんですけど…」
運転席から見える7つのミラーと、道路に設置されているカーブミラーを駆使して、対向車をかわしながら慎重に。けれども時刻表通り、着実に進んで行きます。

と、その時。反対からも路線バスがきました。停留所に止まっていて、そのバスを追い越す車が次々。さらには、歩行者と自転車の姿も見えます。道路の両側は、蓋がされていない側溝も。これは緊張です。

バスは少し広くなった場所に停車して、無事にすれ違いました。
(運転手 橋本勝則さん)
「離合できる場所を必ず頭に入れるようにしています」