■作品の舞台の1つ 新海監督の愛媛への思い
滝香織アナウンサー
「この『すずめの戸締まり』には、嬉しいことに愛媛が登場しているんですよね」
新海誠監督
「描かせていただいています」
滝香織アナウンサー
「愛媛を選んでいただいたのは、元々愛媛への思いが何かあったんですか?」
新海誠監督
「主人公が九州を出発してどんどん東に移動していく話なので、ルートを考えると自然に愛媛を経過するというのが正直なところなんですけど(笑)
ただ、過去に『言の葉の庭』という小さな映画を作ったことがあって、ヒロインの雪野先生の出身地を愛媛にしていたんです。そのロケハンのために1人で愛媛に来たこともあって、なんとなく愛媛への憧れがあるんです。ちょっと特別に素敵な場所みたいなイメージがあって」
滝香織アナウンサー
「憧れを持っていただいているというのは、とても嬉しいです。ロケハンの中で特に印象に残っている景色はありましたか?」
新海誠監督
「九州のロケハンでは大分、宮崎あたりを見て回ったんですけど、愛媛に入るとそこよりちょっと都会になっていて。でも愛媛には自然もいっぱいあるじゃないですか。逆に神戸に入っていくと、今度は家がたくさんあって、人間のバランスの方が重くなるというか。そういう意味で愛媛は、自然と人間の入り混じったバランスがすごくかわいらしくて、美しいと思います」
