今年1月に愛媛県西条市で発生した鳥インフルエンザで、全てのニワトリを失った養鶏農家が再建の道を歩んでいます。葛藤の日々と経営者の夫婦を支えたものとは。

その男性に会うのは5か月ぶりでした。
養鶏業を営む冨田泰広さん(49)です。
(冨田養鶏社長・冨田さん)「社長自ら卵をとりよった まだ羽数が全盛期の3割ぐらいなので 無茶苦茶人を入れるレベルでもない」
今年1月4日、冨田さんは全てを失いました。

(2022年1月5日の現場上空)
「現場上空です。たくさんの箱が持ち込まれています」
西条市の養鶏場で鳥インフルエンザが発生。卵を採るために飼っていた全てのニワトリおよそ15万羽が殺処分されました。
(冨田さん・2月取材時)
「記憶の中に色がついていない白黒映画を見ているような記憶しかない」