少しずつ気温が上がり始め、間もなく本格的な花粉シーズンを迎えます。今年は去年の8倍もの花粉が飛ぶと予測される中、つらい花粉症の症状を少しでもおさえるため、今のうちからできる対策をご紹介します。

花粉シーズン到来 今年の飛散量は去年の8倍⁉

各地でまもなく本格的に飛び始める「スギ花粉」。日本気象協会によりますと、去年夏の猛暑の影響でスギの花の成長が進んだため、今年の四国地方の花粉飛散量は去年の8倍にも上ると予測されています。

薬を飲むタイミングが重要

愛媛県松山市内にある耳鼻咽喉科の医師に、対策のポイントを聞きました。大事なのは、薬を飲み始めるタイミングだと言います。

山形耳鼻咽喉科 山形和彦医師
「一番は症状が出る前から薬を飲みだすこと。鼻に吹き付けるスプレーをあらかじめすることもあります」

近年では薬局で買える市販薬の種類も増えていますが、症状が出た場合、一度は医療機関を受診することを推奨しています。

山形和彦医師
「鼻水・くしゃみに効くグループの薬と、鼻づまりに効くグループの2つがあります。どちらか一方で解決することはないですね。薬局は種類が少なく合う・合わないもあるので、一度専門家に見てもらうのが良いと思います」

また、去年5月には目のまわりに塗るタイプの薬も登場。目薬が苦手な人には朗報ですが、効果が出るまでの時間を知っておく必要があると言います。

山形和彦医師
「塗り薬は塗ってすぐかゆみが治まるわけではないので、毎晩寝る前に塗り続けることが必要」