愛媛県松山市内のホテルで、母親の首を絞めて殺害したとして、承諾殺人の罪に問われている男に対し、検察は懲役4年を求刑しました。
起訴状などによりますと、松山市三番町のアパレル会社役員・山田潤一郎被告(47)は、脳出血により車イス生活になったことを悲観。
去年9月、松山市内にあるホテルの浴室で、当時76歳の母親と心中を図ろうと、母親の同意を得た上で首をネクタイで絞め、殺害したということです。
松山地裁で開かれた25日の裁判で、検察側は「少なくとも15分以上ネクタイで首を絞め続けるなど、犯行態様は悪質で、母親が死ぬことを決意した原因も被告人にある」などとして懲役4年を求刑。
一方の弁護側は「母親が『死』という言葉を口にしたことなどから、被告も本気で死ぬことを考え始め、犯行後に自殺も図っている」ことなどをあげて、執行猶予付きの判決を求めました。
また、25日の裁判で、検察側は、山田被告が母親に頼まれ殺害した可能性もあるとして、予備的訴因に「嘱託殺人罪」を追加しました。
判決の言い渡しは、3月25日の予定です。