冬の花園を目指す全国高校ラグビー大会県予選の決勝戦が23日行われ、松山聖陵が新田を圧倒し6年連続9回目の花園切符を掴みました。

目下5連覇中、第1シードの松山聖陵。
対するは6年ぶり47回目の優勝を目指す第2シードの新田。
5年連続同一カードの決勝戦、先に仕掛けたのはFW平均体重93キロの松山聖陵でした。

開始1分、敵陣深い位置でのラインアウトからモールを組むと、そのまま押し込んで先制トライ。
これで手応えを掴んだ松山聖陵は序盤、同じ形で3連続トライをもぎ取ります。

FW力で主導権を握った松山聖陵は、その後も接点での攻防を制し次々にトライを上げれば、前半終了間際、今度はバックス展開から15番田畑のトライ。
U17日本代表阿塚のキックも決まり50対0で前半を折り返します。

それでも1、2年生が11人を占める若い新田に怖い物は何もなし。
怒涛の連続攻撃で敵陣深く攻め込むと、後半4分、ペナルティから9番井上、最後は5番田中航大118キロ!ついに新田が1本返します。

そして13番大野のキックも成功。
新田が息を吹き返したかに見えました。

しかし松山聖陵は前半9分、ラインアウトのジャンパー4番原田。
一瞬の隙を見逃さず、左隅にトライ。
新田に傾きかけた流れに待ったをかけます。

その後も攻撃の手を緩めなかった松山聖陵。
結局、13トライを積み上げ83対7、横綱相撲で大会6連覇達成です。

芳野修キャプテン
「僕たちが目標としているのはベスト8なので、この1か月間でどれだけ変われるかだと思うので、しっかり1日1日大事にしてやっていきたいと思います」

渡辺悠太監督
「まだたくさんの甘さがある部分があると思うので、残り1か月、自分たちでどういうチームにしたいかという所を模索しながら、彼らに自分たちでしっかり準備させるところをつけさせたいなと思っています」