一方でこんな変化も…
国の調査によりますと去年、県内のコメの作況指数は106の「良」。

収穫量は前年を9400トン率にして4%上回りました。
しかし県内の集荷最大手、JA全農いわてが各JAを通じて集荷した量は4月末現在で8万6千トンと逆に前年を8%下回りました。
一体何が起きているのでしょうか?

(ライスランド久慈 小倉明代表理事)
「やはり現実を申しますとJAの概算金が発表になれば、すぐ民間業者で『それに上乗せをして、(これぐらいで)どうでしょうか?』という方が来ますよ」

2025年、東北地方の多くは豊作となったものの、首都圏で人気が高い米どころ新潟県や西日本では猛暑により、コメの作柄が悪化しました。

このため岩手のコメが他県から買い付けられたと見られています。
実際にコメの生産現場では、他県の集荷業者がトラックで庭先に買い付けに来る姿は珍しくないといいます。
加えて、コメの生産現場からは106という去年の作況指数に疑念の声も。

(ライスランド久慈 小倉明代表理事)
「実際我々にすれば、刈り取りをして玄米にした場合にですね。くず米が非常に多かったんです。ですから我々としては通常の収量よりはずっと少なかったんです」