全国的にコメの価格の高騰が続いています。岩手県内各地で田植えが本格化する中、今シーズンは主食用米の作付け面積を増やす生産者も。
県内の生産現場の変化を江幡平三郎記者が取材しました。

岩手県久慈市大川目で集団営農を行う「ライスランド久慈」で代表理事を務める小倉明さん74歳です。
近隣の水田25ヘクタールを借り受けて、生産者4人でコメを生産しています。

小倉さんはコメをJAに預けた際に生産者に支払われる概算金が2024年、前年比50%以上値上がりしたこともあり、2025年のコメ作りに意欲を燃やしています。

(ライスランド久慈 小倉明代表理事)
「肥料の高騰、あるいは電気、燃料の高騰等から勘案すると、ある程度は上がって欲しかった。やっと我々コメ農家にも、少し日が差したのかなと思っています」

概算金の値上がりは資材費の高騰などで苦しかった経営状態を安定化させました。
小倉さんたちは2025年飼料用米の作付けを半分に減らし、主食用米に切り替える攻めの戦略に出ました。


今なら作った分だけ売れると手ごたえを感じたからです。