大規模な山林火災の影響で一時、避難指示が出された大船渡市の小学校で19日、卒業式が行われ、6年生が学びやを旅立ちました。

卒業式が行われたのは大船渡市三陸町の綾里小学校です。
19日は渡辺信子校長から6年生12人に卒業証書が手渡されました。

学校は山林火災が発生した2月26日から休校となり、避難指示が解除された3月10日に市内の赤崎小学校の校舎を借りて授業を開始していて、綾里小学校の校舎での授業は17日再開されました。
(綾里小 渡辺信子校長)
「14年前のあの日から復興の道を歩み続けてきたふるさと綾里にとってみなさんの一歩を踏み出す姿が綾里の希望そのものであり、支えてくれる人々への感謝を伝える姿になります」
東日本大震災で甚大な被害を受けた綾里地区は今回の山林火災でも住宅などへの延焼により大きな被害を受けていて、自宅が被災した児童もいるということです。

(卒業生は)
「最初は綾里小学校で卒業式ができるかとても心配してたけど、消防隊やたくさんの方々に助けてもらってここで卒業式を迎えられたのでとても良かったです」
「さいこー!」

卒業生たちは6年間を過ごした学び舎に別れを惜しみながら新たな道に歩みを進めていました。







