
(大林孝典さん)
「この一粒一粒が実になっていく」
ピーカンナッツはアメリカが原産のクルミ科落葉高木で、収益性が高く栽培にあまり手がかかりません。

市の職員時代に大林さんは東京大学と協力し国内で初めて商業用のピーカンナッツ栽培に取り組み、販売店の誘致も行ってきました。
(大林孝典さん)
「美味しいと思えたからこそ広げたいと思ったのもある」

大林さんが移住し長年にわたってさまざまな活動に取り組む理由はJICA時代の経験にあります。
(大林孝典さん)
「移住前、結果的に8年間JICAという組織で働いていた。アフリカのタンザニアという東の沿岸部にある国に2年半駐在して」
JICAに就職した大林さんの初めての海外赴任先はタンザニアで水の供給に関わる仕事をしていました。

(大林孝典さん)
「通常の移動が3年。本当にやりがいがあって大きな仕事もさせてもらっていた。しかし、人事異動があって、見届けられないところにもどかしさがあった」
大林さんにとってしっかり根を張り働ける場所それは陸前高田でした。
(大林孝典さん)
「復興の様子は色んなメディアを通じで垣間見ていて気にはしていた」
陸前高田に移住して9年が経ち今年、新たな芽が生まれようとしています。
(大林孝典さん)
「秋から10月下旬から11月にかけてだと思うが、中から茶色い殻に入ったピーカンナッツが出てくる」