
県が震災翌年の2012年に被災した事業者の実態調査のために行ったアンケートでは、回答した県内の被災事業者のうち6割以上が従業員数10人未満の規模の小さな事業者であることが分かりました。
こうした企業の多くが地域の人口減少などを背景に、震災前から人材確保や育成面で課題を抱えていて、その結果、数字やデータを経営に生かせていない傾向があるといいます。
(橋勝商店 橋詰 真司 社長)
「データはたまっていくし、それが合っているのか合っていないのか、今じゃ考えられないですが赤字なのかどうなのかそんなの気にしないで、それぐらい必死でもがいていた」

陸前高田市の食品業「橋勝商店」の社長、橋詰真司さんです。被災した直後は、生きる事に精一杯で経営どころではなかったと話す橋詰さん。その影響が売り上げにも重くのしかかりました。
(橋勝商店 橋詰 真司 社長)
「震災前に1憶2000万円あった売り上げが4000万円くらいにぐっと下がって」