最大震度7を観測した熊本地震から1か月余り。38人が死亡し、住宅や商業施設などのほか、ライフラインにも大きな被害が出ました。今も避難生活を続けている人が少なくありません。現地を取材すると、「見えない被災者」をどう把握して支援するか、課題が見えてきました。

熊本県のほぼ中央に位置する氷川町。古い住宅が多く、震度7の揺れで大きな被害が出ました。

熊本県氷川町

町の防災無線
「在宅で避難されている方、少しでも不安を感じた時は一人で我慢せず、遠慮なく避難所をご利用ください」

地震発生から2週間。役場では1日2回、防災無線で避難所の活用を呼びかけていました。

木村エミコさん(82)   司さん(86)

氷川町の野津地区に住む木村 司さん(86)は、妻のエミコさん(82)と避難所には行かず、家具などが倒れた自宅で避難生活を続けていました。

木村エミコさん(82)
「避難所は私、おしっこが近いから、団体でしょ。ひとり部屋じゃないから、まわりに迷惑をかけてしまうから行かない」

木村さん夫婦のように自宅で避難生活を続ける人たちは、自治体の公式な避難者数にカウントされず、公的支援やサービスなどの支援が届きにくい場合があります。