2025年4月、留萌海上保安部に勤める60代の男性職員が、留萌市内の飲食店の男女共用トイレに小型カメラを2台設置して盗撮したとして、21日、停職3か月の懲戒処分を受けました。

停職3か月の懲戒処分を受けたのは、留萌海上保安部の60代の男性職員です。

留萌海上保安部によりますと、この男性職員は、4月10日、留萌市内の飲食店に客として来店し、その間に、男女共用トイレに、盗撮目的で小型カメラを2台設置しました。

飲食店の従業員が、小型カメラを発見して警察に通報。

男性職員は、その場で警察官から事情を聴かれ、その日のうちに、職場の留萌海上保安部に事情聴取を受けたことなどを報告したということです。

警察は、在宅で調べを進めていましたが、男性職員は、4月10日の犯行に加え、4月5日にも、留萌市内の飲食店の男女共用トイレに、盗撮目的で小型カメラを2台設置していたことがわかりました。

男性職員は、撮影処罰法違反などの罪で略式起訴され、罰金70万円の略式命令を受けたということです。

留萌海上保安部の聴き取りに対し、60代の男性職員は「去年の秋ごろに初めてやった」「複数回やっている」「自らの性的欲求を満たすため」などと話し、盗撮を認めているということです。

留萌海上保安部は、21日付で、男性職員を3か月の停職処分としましたが、男性職員は、その場で辞職願を提出したということです。

留萌海上保安部間端啓文部長は「本件は、海上における法令の励行、犯罪の予防及び鎮圧等を任務とする海上保安官の犯行であり、誠に遺憾であります。今後、このようなことが二度と起こらないよう、改めて所属職員への指導を徹底するなど再発防止に期するとともに、失われた信頼を一刻も早く回復できるよう努めていく所存です」とコメントしています。