7月、札幌市西区の20代の知人女性に性的暴行を加えるなどしたとして、北海道警察は、54歳の男性警察官を20日付けで懲戒免職処分としました。

懲戒免職となったのは、北海道警察本部刑事部組織犯罪対策第2課の54歳の男性警部補です。

警察によりますと、男性警部補は7月2日午前1時ごろ、札幌市西区に住む20代の知人女性の家で、女性に性的暴行を加えました。

この時、男性警部補は酒が入っていたということです。

同日、女性から警察へ「性的暴行を受けた」と被害相談があり事実が発覚し、警察は、7月14日、男性警部補を不同意性交等の疑いで逮捕しました。

逮捕当時、警部補は「間違いありません」と容疑者を認めた上で、動機について「性欲を満たすため」という趣旨の供述をしていました。

警部補は、その後、処分保留で釈放となりましたが、逮捕当時から現在の聴取まで、一貫して事実を認めているということです。

また、この捜査の過程で、2024年5月頃から2025年7月頃までの間、警部補が、同僚数人や消費者金融などから約900万円の借金を重ねていたことが発覚。

さらに、ほかの女性と不適切な交際をしていたこともわかり、北海道警察は、20日付けで男性警部補を懲戒免職処分としました。

借金は、生活費や飲食代、不適切交際にかかる遊興費に使用していたということです。

警察官の懲戒免職処分を受けて、佐々木博信監察官室長は「事実に基づき厳正に処分いたしました。改めて、被害者、道民の皆様に深くお詫び申し上げます。今回の事実を厳粛に受け止め、職員への指導教養を徹底し、再発防止と信頼回復に努めてまいります」とコメントしています。