岩見沢市立総合病院は11月18日、女性職員による患者の個人情報漏えいがあったと発表しました。

病院によりますと、10月2日「委託業者職員がSNSに画像を投稿している」と電話で連絡があり、患者の受付状況が表示されているモニター画面が、SNSに投稿されていることが判明しました。

岩見沢市立総合病院

このSNSは“リアルな日常を共有する”アプリとして使われていて、病院は投稿した女性職員を特定し事情を聴いたところ、私物のスマートフォンで投稿したことを認めました。

女性職員は「すぐに投稿しないといけないと思い、受付中にモニター画面を写してしまった」などと説明しているということです。

投稿は、女性職員の高校の同級生グループに限定されていて、画像は投稿から約2時間後に削除されたということです。

漏えいした個人情報は、10月2日に同院を受診した20人の氏名、カナ氏名、患者番号、性別、年齢、主治医名です。

病院は画像を閲覧できる状態にあった女性職員の同級生グループのうち、実際に閲覧した3人を特定し、今のところ、2次流出等の被害は確認されていないということです。

病院は患者に対して、11月14日までに対象者20人全員に直接謝罪したということです。

岩見沢市立総合病院

再発防止策として、病院は当該委託業者職員を事案発生直後から職務から外し、委託業者職員に対して業務時間内におけるスマートフォン等の携行及び使用を原則禁止としました。

事案発生後、この病院で勤務する医事業務受託業者全職員に対し、臨時で情報管理に関する特別研修を実施し、今後も定期的に研修を行うとしています。

また全職員に対しても「患者情報の取り扱いに係る守秘義務の徹底について」を文書で周知したということです。

岩見沢市立総合病院のHP

髙橋典彦院長は、「医事業務を受託している株式会社ソラストの職員が外来業務に従事中、不適切なSNSの利用で個人情報の漏えいが発生したもので、患者様及びその御家族の皆様には深くお詫び申し上げますとともに、今回の事態を重く受け止め、情報管理につきましては病院職員も含め、教育を徹底し再発防止に努めてまいります」とコメントしています。