《児童福祉を支え、子供を守る最後の砦〝児童相談所〟》
一時保護所担当の保育士
「僕たち出来るところは最後の砦。ここが崩れてしまうと児童福祉の根底が崩れちゃうんじゃないかという思いがある」

児童福祉司の西澤さんが、担当する家庭に電話を入れていました。
相談判定課(児童福祉司)西澤耕平さん(36)
「もしもし、札幌市東部児童相談所の西澤と申します。先日行った検査の結果について、ご説明に来週とか自宅にお伺いできたらと思ったんですけれど…」

職員の机に一台ずつ置かれた電話。その先に、さまざま様々な支援を繋いでいます。
相談判定課(児童福祉司)西澤耕平さん
「すみません。ありがとうございました。失礼します。すごい…電話に出てくれた」
電話を終えると、西澤さんは急いで別の部屋に向かいます。
相談判定課(児童福祉司)西澤耕平さん
「これから定例会議になるので、援助の方針などを話し合います。一時保護するとか解除するとか、あと一時保護が長くなっているお子さんについて、児童相談所としての検討とか」
西澤さんは現在、一時保護の5人と継続支援の子供20人ほどを担当しています。この日の定例会議では、西澤さんが担当する一時保護所にいる女の子のケースが検討されました。

相談判定課(児童福祉司)西澤耕平さん
「一時保護所の中でも集団生活をしていないので、その辺りの行動観察の部分も取れていない」
一時保護担当
「最近は少しずつ、職員との関係もできて、とても頑張っているという印象は受けている」
家庭支援課長
「窃盗とか暴力行為ってADHDといった障害的なものを起因とした感じ?」
相談判定課(児童福祉司)西澤耕平さん
「家庭環境が大いに関係あるかな、愛着(障害)の認められなさとか」
医療的な支援は必要か。家庭の様子はどうかー。複数の人が集まって、さまざまな視点から「児童相談所としての判断」を模索します。







