100年前の8月、夏祭りから帰る一団をクマが襲いました。
8人の死傷者のうち、半数はHBC通信員の先祖でした。
3年をかけて明らかになった事実です。
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■夏祭りの帰り道…クマに襲われ8人死傷 100年目の真実
私はHBC報道部の岩見沢通信員、村田峰史(むらたたかふみ)です。
ここ数年、「クマの出没」の取材が増えているのを実感します。そんな私の先祖は、100年前、クマに命を奪われました。
石狩沼田幌新事件(いしかりぬまたほろしんじけん)。1923年8月、祭りの帰り道の一団がクマに襲われました。
■最初に襲われたのは13歳の息子、次に55歳の母親が…
当時13歳だった村田家の8男・幸次郎は一撃で死亡。続いて母親の村田うめ、7男の與四郎(よしろう)が襲われました。
私は、うめの玄孫に当たります。
事件からちょうど100年の日、村田家は初めて慰霊祭を開きました。北見市や上富良野町などから集まった、17人の親族。 事件のその後を生きた先祖たちが、つないできた命です。

村田孝(たかし)、84歳。彼の父親・村田與四郎(よしろう)は、町に残された資料には、「死亡した」と書かれています。しかし、実は生きていたのです。