市街化調整区域での違法建築が明らかになり、9月末で閉園した札幌の民間動物園「ノースサファリサッポロ」の運営会社は、札幌市から求められていた「動物移動計画書」について、期限内に提出できないと伝えました。
 
札幌市南区の「ノースサファリサッポロ」は、20年間にわたり市街化調整区域で無許可に建物を建築するなど違法状態のまま、営業を続けていました。
問題が明らかになったことを受けて、9月末に閉園しましたが、ライオンなどの特定動物を含む300頭以上の動物が園内に残されていました。

そのため札幌市は、運営会社に対し10月末を期限とした「動物移動計画書」の提出を求めていましたが、札幌市によりますと、31日運営会社からメールで「移動計画書」の提出が出来ない旨の連絡があったということです。
 
理由について運営会社は「警察の捜索にかかわる報道の影響により、予定していた移動先との間に問題が発生し、計画の再検討が必要になったため」としています。
また、メールでは、10月末時点の飼育数についても報告があり、閉園時から50頭ほどが減ったものの、現在も哺乳類など261頭が残っているということです。
ノースサファリをめぐっては、都市計画法違反などの疑いで、今月23日から警察が関係先を家宅捜索するなど捜査に着手しています。

札幌市は引き続き、11月末を期限に「移動計画書」の提出を求め、動物の状態に配慮したうえで速やかに安全に移動を実施するよう指導を続けるとしています。
 
   
   
  






